「100日後に死ぬワニ」が炎上してます。
「100日後に死ぬワニ」って何?と思う方もいるかと思いますがこれはネットで配信された4コマ漫画です。
ところが感動作であるにもかかわらず何故か炎上してます。
そこで事のいきさつと自分の思うところをまとめてみました。
作者「きくちゆうき」さんってどんな人?
漫画家、イラストレータのようですがあまり情報がありません。
- 1986年生まれ
- 漫画家、イラストレータ
- 代表作:どうぶつーズの漫画、SUPERどうぶつーズ、100日後に死ぬワニ
「100日後に死ぬワニ」の全話はきくちさんのinstagramで見る事ができますので興味のある方はこちらからどうぞ。

なぜ炎上したのか?
人気が出た理由は、ひとえに主人公のワニが「100日後に死んでしまう」と言う設定だと思います。
これまで世の中に多くの小説や漫画がありますがこのような設定のものはまず見た事がないですよね。
この作品で「ワニ」は我々と同じようなごく普通の生活を送っているのですが読者は死へのカウントダウンを意識しながらその後の展開を固唾を飲んで見守ることになるので作品にグッと引き込まれてしまいます。
そして100日目に予告通り「ワニ」は死んでしまいますがこれがなんとも深い感動を感じさせるラストになっています。
ではなぜ炎上したのか?ですが次の二つの理由が考えられます。
- ラスト100話目の後に書籍化、映画化、グッズ販売の発表があった
- 「いきものかがり」とのコラボムービーに電通のプランナーが関わっていた
感動作の裏で迅速にビジネスが準備されていたことを知った読者は電通が関与していたに違いないと思ってしまいました。
電通は過去に東大卒の女性社員が過労で自殺をした事件があり世間のイメージは良くありません。
そんな電通が全て裏で手を引いていたと思った読者が感動から一気に覚めてしまったと言うのが炎上の理由です。
100日の物語なので3ヶ月足らずでこのような準備ができたのは電通が関わっていたに違いないと思われてしまったわけですね。
電通は関与していたのか?
人気バンド「いきものがかり」の水野さんと作者のきくちさんは炎上騒動を受けて対談をネット配信しています。
水野ときくちさん https://t.co/t8vzR65PxA
— 水野良樹(いきものがかり、HIROBA) (@mizunoyoshiki) March 21, 2020
なぜ「いきものがかり」が?と思う方もいるかと思いますが「100日後に死ぬワニ」の曲作りを「いきものがかり」の水野さんが行ったからなんです。
この対談で作者のきくちさんは涙ながらにこの作品に込めた想いを語っていて純粋な気持ちで作品を書き上げたと言う事が伝わってきます。
この作品は「きくちさんの友人の事故死」の体験が関係しているようで、きくちさん自身「あの時もっとこうしていれば友人が亡くなることは無かったんじゃないか」と今も自問自答して苦しんでおられる様子が伺えました。
きくちさんは「限られた時間の中で生きていることの大事さ」と「人の命の尊さ」を作品を通して皆に伝えたかったのだと多います。
またコラボムービーの映像作成に「電通の大石さん」と言う方が関わったと話してますがそれ以外については電通の関与を明確に否定しています。
この対談の中で「電通の大石さん」が打ち合わせで作者のきくちさんの名前を間違えてしまっていたエピソードを披露していますが、そのぐらい関係が希薄である事からも電通の関与は限定的で裏で大きなビジネスの企てをしていたわけではない事が伺えます。
まとめ
対談を見るとわかりますが、作者のきくちさんの事故死した友人への後悔や作品に込めた純粋な想いが伝わり感動作の裏で電通と組んでビジネスを企てていたとは思えません。
炎上によって更なる反響があったわけですがせっかくいい作品なのでこれ以上誤った情報が拡散されずに正しい評価がされて欲しいと思います。